予約販売は終了しました
この度は、ご支援いただき誠にありがとうございました。
ただいま鋭意編集作業を行なっています。
12月中旬の発行までしばらくお待ちくださいますようお願いいたします。
2024年11月4日
編集作業に遅延があり、12月27日の発行を目指しています。
発刊とお届けまで、もうしばらくお待ちくださいますようお願いいたします。
2024年12月10日
ご支援のお願い
1974年に大阪で安井喜雄たちが設立した《プラネット映画資料図書館》の活動は、今年2024年に50周年をむかえました。
現在の《プラネット》は神戸映画資料館を拠点として、常設のシアターで実施する上映活動と、フィルムアーカイブとしての役割の二本柱で活動しています。
フィルムアーカイブとはフィルムの保管所ですから、継続することが前提となりますが、現在、運営を続けるための重要な局面を迎えています。
代表の安井喜雄が担っている役割を、次の世代に引き継いていけるのかどうかが最大の問題で、《プラネット》の存続は、この数年をどう乗り越えるかにかかっています。
この度『プラネット映画資料図書館50周年記念誌』を発行するにあたり、存続のためのご支援を募ります。
記念誌のご購入とご支援をお願いいたします。
企画責任者:田中範子(神戸映画資料館支配人、NPO法人プラネット映画保存ネットワーク専務理事)
プラネット映画資料図書館〜プラネット・スタジオ・プラスワン、神戸映画資料館
1974年に大阪で安井喜雄たちが設立した《プラネット映画資料図書館》の活動は、今年2024年に50周年をむかえました。
安井たちは、映画史から失われたと思われた貴重な作品を含むフィルムの発掘や保存を担い、また収集した映画をみせるための自主上映を継続、さらに国際映画祭や海外のアーカイブとも連携した活動を展開してきました。
そして、《プラネット》の膨大なフィルムと資料を母体として、1995年には大阪市北区に〈プラネット・スタジオ・プラスワン〉が誕生、2007年には〈神戸映画資料館〉が開館しています。
現在に至る《プラネット》の活動の全貌を回顧し、未来に伝える『プラネット映画資料図書館50周年記念誌』を発行するべく、編集作業を進めています。
《プラネット》が活動のネットワークを広げ、唯一無二のコレクションを形成してきた軌跡を辿る本誌は、日本におけるフィルム・アーカイブの歴史を学ぶ上でも、必須の資料となるはずです。
『プラネット映画資料図書館50周年記念誌』
◉内容
安井のインタビューや元《プラネット》メンバーたちの証言に加え、所蔵フィルムをめぐる解説や自主上映活動の意義を伝える論考、さらに《プラネット》の関係者たちによるコラムが多数掲載されます。また上映会のチラシや写真、詳細な年譜を載せ、貴重な映像を収録したDVDを付録として準備しています。
目次
【寄稿】安井喜雄/景山理/のとう修一/野尻浩一/瀬尾清和/川本隆史/岸野令子/大澤謙二郎/山本均/溝渕一夫/天羽均/崟利子/町中俊文/森田高志/山富真治/八朝裕樹/荒田正一/松本正道/田中晋平/富岡邦彦/千浦僚/アレクサンダー・ザルテン/高野あゆの/井上正昭/藤井仁子/太田耕耘キ/橋本英治/マーク・ノーネス/田中範子/とちぎあきら/アーロン・ジェロー/田中真治/金稔万/古河潤一/板倉史明/石原香絵/郷田真理子/衣川太一/鷲谷花/鈴木義昭/いいをじゅんこ/佐野明子/佐崎順昭
【再録記事】大山英之亮/加藤泰/山根貞男/渡辺泰/インタビュー:安井喜雄/シンポジウム:神戸映画資料館の可能性
【トーク採録】YIDFF2023連携イベント「安井さんの話を聞く夜」
【資料】『ノアの方舟』全号紹介/プラネットの発掘フィルムリスト/プラネット関連年表(1968ー2024)/プラネット自主上映会の記録(1975−1995)/プラネット資料集
【付録DVD】発掘作品
『山内一豊の妻』(1922年/9分[部分]/牧野教育映画/監督:牧野省三)
『恋の捕縄』(1925年/3分[部分]/松竹キネマ/監督:清水宏)
『関東の遭難と小川水兵』(1925年/4分[部分]/国際活映/監督:内田吐夢)
『大都会・労働篇』(1929年/12分[部分]/松竹キネマ/監督:牛原虚彦)
B5判 272頁
発行時期:2024年12月下旬(中旬から変更になりました)
◉販売方法
予約販売[2024年8月2日(金)〜11月3日(日)]
*ご予約いただいた部数の書籍を受注生産します。予約販売終了後はご購入いただけません。
*ご購入者は、協力者として名前、団体名を、記念誌および本サイトに記載します(匿名可)。
文字のみ最大30字まで。名前+団体名の記述も可能です。 例)安井喜雄(プラネット映画資料図書館)
発行・制作・販売:NPO法人プラネット映画保存ネットワーク
責任編集:田中範子 編集協力:西原多朱
監修:安井喜雄、富岡邦彦
デザイン:萩原こまき
*発行時期および編集体制と内容に、予告より一部変更があります。何卒ご了承ください。(2024年12月10日)
ご支援方法
*ご注文から発送まで長期となる予約商品です。 カードの状況確認のため、ご注文から2〜3週間後にカード会社からキャンセルのご連絡が届くことがありますが、実際の注文は、キャンセルされません。
◉継続支援(賛助会員登録/ご寄付)
NPO法人プラネット映画保存ネットワーク(神戸映画資料館運営主体)の賛助会員
https://kobe-eiga.net/creditpay/
◉つなぐKOBEアート募金(税金控除あり)
「神戸ふるさと納税公式サイト」からアクセスしてください。
・「寄付金の使い道を選択」のページ(https://furusato-kobe.city.kobe.lg.jp/how-to-use/)で「09文化文化芸術があふれる街、歴史を未来へつなぐ街へ」を選択してください。
・自治体からのアンケート欄で、応援したい団体として「特定非営利活動法人プラネット映画保存ネットワーク」を選択してください。
応援コメント
濱口竜介(映画監督)
プラネット映画資料図書館設立50周年、おめでとうございます。
民間最大の映画アーカイブでもある神戸映画資料館の上映ラインナップは、当地の映画ファンの渇きを癒す極上のもので、私も滞在時に大いにお世話になりました。また地域に眠る個人映像の発掘など「地域と映像アーカイブの関係」を構築し、そのあるべき姿を示してくれていることにも敬意を抱いています。大阪のプラネット・スタジオ・プラスワンには20代の頃、当時ほとんど見られなかったダグラス・サーク作品を見に高速バスで駆けつけた体験が思い出されます。映画ファンのみならず、地域住民にとっても大きな意義を持つプラネットの仕事を「次の世代に引き継ぐ」ことはおそらく大変な労苦があると想像されますが、充実した執筆陣の名前を見るだけでもワクワクしてくる50周年記念誌を読むことで、プラネット映画資料図書館の仕事の意義と喜びが自ずと知れるのではないかと楽しみにしています。これからもお世話になります、応援しています!!
松本正道(アテネ・フランセ文化センター代表)
安井喜雄さんと〈神戸映画資料館〉の映画の収集方針は網羅的ということにある。そして網羅的であることは一種のアナーキズムではないだろうか。アーカイブのアナーキズム、すなわち「排除の思想」を排除する思想は、その豊かさで、時代を超えた文化的な価値の創造に将来にわたって寄与していくに違いない。
(『プラネット映画資料図書館50周年記念誌』より一部抜粋)
石原香絵(映画保存協会代表)
〈神戸映画資料館〉もある意味においては「地域のフィルムアーカイブ」だが、それだけには到底おさまらない。何しろフィルム・コレクションや関連機材は日本で〈国立映画アーカイブ〉に次ぐ規模を誇るのだから、カテゴリーとしては「ナショナル・コレクション」や「テクノロジーのミュージアム」が相応しいだろう。文化芸術予算に貧しい日本で民営機関が見劣りすることはなく、むしろ自治体の予算に依存せず、規則に縛られていないからこそ、資料館のしなやかさは際立っている。
(『プラネット映画資料図書館50周年記念誌』より一部抜粋)
とちぎあきら(フィルムアーキビスト)
アーカイブが官僚的、権力的であることは必要悪ではないかと思っている者にとって、〈プラネット映画資料図書館〉は常に「もう一つのアーカイブ」であり、「もう一つのアーカイブ」がこの世に存在することによって、アーカイブは理屈を盾にしたブラックボックスではなく、貴重な文化遺産を分かち合うための人間的な行いの場として、愛着を持てるものになるのではないか。〈プラネット〉は、そのために必要な、かけがえのない精神を体現しているのではないかと思っています。
(『プラネット映画資料図書館50周年記念誌』より一部抜粋)